イタリア漆喰について
どういう建材なら人間にとって有害ではないのか?環境を破壊しないのか?
これを考えるに当たって、私たちは、人間が人間らしく健康に暮らしていたころの建材に注目してみました。1982年のことでした。
その頃に使っていた建材とは、木であり、石であり、石灰でした。
この状況は洋の東西を問わず同じです。
日本の漆喰は平安時代に始まります。
イタリアの漆喰はもっと古く、ローマ時代に起源があります。
石灰を主成分とした本物の漆喰なら、壁面が空気を完全に遮断することはありません。
適度に湿気を吸ってくれますから湿度の調整にもなり、結露しにくい材料です。
このことは、昔の人の知恵なのかもしれません。
漆喰の主成分は消石灰であり、消石灰は石灰石から製造されます。
漆喰の主成分の消石灰は、壁面に塗布された後、長い間に空気中の炭酸ガスと徐々に化学反応を起こします。
化学式で書くと次のようになります。
消石灰 = Ca(OH) 2
Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O
H2Oは言うまでもなく水です。これは水蒸気となって蒸発します。
CaCO3とは炭酸カルシウムです。そして炭酸カルシウムとは石灰石です。
つまり、漆喰は年月の経過とともに石灰石に変化していきます。
ところが、上にも述べたように、漆喰の主成分の消石灰は、石灰石から製造されます。
ということは、石灰石から作られた漆喰は、元の石灰石に戻っていくわけです。
これは天然のサイクルです。こういうことを知ると、自然界には不思議なこともあるものだと思います。
同時に、こういう科学の知識がなかったはずの私たちの先祖が、漆喰を使っていたという知恵にも感心します。
昨今ではSDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)という言葉が注目されておりますが、とうの昔から我々の先祖は実践していたということです。
石灰石は文字通り石です。漆喰は年月の経過とともにカチカチの石と化していくわけです。
消石灰は石灰石から作ると言いましたが、作り方には二つの方法があります。
石灰石を焼いて、それに水を反応させて作るのが通常の消石灰製造法です。この消石灰は粉体です。
これに対して、石灰石を焼いて水に漬けておく方法があります。
水に長い間漬けて寝かせておくのです。これはイタリアの伝統的な消石灰製造法です。
この方法によって製造される消石灰は、品質が安定しています。
この消石灰をイタリア語でグラセロ(GRASSELLO)と呼びます。
弊社のイタリア漆喰の消石灰は、2年ほど寝かせたグラセロ(GRASSELLO)を使っています。
是非一度弊社サンプルを手にとってご検討下さい。



